1000の鶴。

Photo & Movie Blog Vol.60

【トップ写真】
日本をイメージした折り鶴

こんにちは。
iDS Studioの聖巴です。

取り組んでいた映像制作が無事に終わり、
昨日今日と燃え尽き症候群となっています(笑)

気が抜けて1日中眠いし、やる気がでない。。
こんな日は無理に何かしようとしな〜いと決めてます。

さて、今回の映像作品では、
北アイルランドへ平和のメッセージを届けること。

そして、日本とのつながりを作ること。

この二つをゴールに戦後、
佐々木禎子さんの生涯の実話から

平和のシンボルになった「折り鶴」

こちらをテーマに映像作品を創り出すということで、

イギリス・ベルファスト市にあります、
民主主義平和構築センターからのご依頼でした。

2月中旬に打診があって、3月18日には納品。
制作期間みじか〜〜〜って思ったんですけど、

この仕事は意義があることになるって直感が
言うのでお請けすることに。

スカイプでのMTGも終わり、概要も見えてきた。

だけど、

なんで北アイルランドに平和を届けたいのだろう??
と言う疑問が湧き、

ここを知らないと何も創れないと思ったので、

アイルランドやイングランドの歴史を調べる
ところから今回のお仕事は始まって

垣間見たおかげで少し世界史に詳しくなりました。

どこの国も色々な歴史がありますね〜〜。
人間の思想はなぜ争うとこまで行ってしまうのだろう。

それが人が人である所以なのか(笑)

まぁ、そんなことを僕ひとりが考えても
何にもならないので、制作に集中〜っということで、

久しぶりに関わる平和活動へのプロジェクト。

広島に生まれると小学校から平和学習をするのですが、

僕は21歳から2年間のハワイ留学時に、
無知さゆえに英語のレベル関係なく広島や日本について

ディスカッションできなかった自分がいました。

そんな自分が恥ずかしかったことがあり、
帰国して原爆のことや広島の歴史を

学んだつもりでしたが、近年では忘れていましたね〜。
平和を考えるっていう感覚まるごと。。。ごっそりと。

下積み時代には、
師匠が社会性のある活動が好きな方だったので、

ヴェネチアの医者連中が、BMW(バイク)でシベリア鉄道走って
広島まで千羽鶴を届けにきた

マルコポーロプロジェクトの受け入れをしたり、

当時のサイトがまだ残ってました↓
マルコポーロチーム

ポルネシネ地域に伝わる古代の航海術で海を渡るカヌー
ホクレア号がハワイから日本へ来た時の

受け入れを県と全面的にしたり、

余談ですけど、
このホクレア号はホントにすごくて、

海図やコンパスなどの近代的航法器具を使用しないで
星を頼りに方位を決め航海するんですよ。

ぶっ飛んでますよね。(笑)

けど、これで古代のタヒチ人はハワイへ渡ったと
言われています。

ホクレア号にハワイの伝説的なサーファーの
エディ・アイカウさんとの歴史もあったり

まぁ、話せば長くなるエピソードがたくさんですが、
この話題はまた今度にでも。

当時の写真んをちょっと紹介↓ (師匠が撮った写真も含む)

ホクレアと宮島

ホクレアとうつみ丸

平和公園

集合写真

古い話ですがそんな活動をお手伝いさせてもらっていたのが、
2007年くらいなので、それから13年の間、

独立、移住、結婚、出産が続いて、
日々走ることに精一杯だったけど、

最近は少し心に余裕が持てるようなった
このタイミングで再び平和活動プロジェクトの

お手伝いさせてもらうのは、
なんだか感傷深いものがありました。

ホクレア号の当時のキャプテンであった
ナイノア・トンプソンさんが来日セレモニーの

スピーチで言ってたのを思い出しました。

「平和とは一人ひとりの心の中にあり、
そこから作り出されるものだと」

た、確かに。ということは、

自分と、少なくていいから目の前の家族や友人に対して
平和でいれば、その人もまた周りに平和でいられる。

その循環が世界を平和をする第一歩なので、
僕は心の穏やかさを大事に余裕を持てる男になろうと

思った次第です(笑)

ということで、少しでも多くの人に今回の作品が届き、
平和を考えてみるきっかけになれば作り手として幸いです。

そして、今年の秋に北アイルランドから千羽鶴を持って
広島を来日予定なので、今の世の中が落ち着き、

この動画が届いた人が折り鶴を折って、
笑顔で会えることを楽しみにしていようと思います。

映像はこちらから↓

Client : Center for Democracy and Peace Building
Director of photography : Seiha Yamaguchi
Editor : Yuta Murakami
Production assistance : Mary Popeo

Special Thanks
・Many Performer
・Gust house EN

いっつも長くなるこのブログを
最後まで読んでもらってどうもありがとうございます。

次回もまた読んでもらえると嬉しいです。

それでは、

「今、この瞬間を大切に」

目の前にある日々を楽しんでいきましょう!!!

2020.3.19 (木) 山口聖巴

☆ブログ定期的更新中☆

☆インスタグラムに写真作品をアップ中☆
[ Seiha Yamaguchi ] or [ iDS Studio ]で検索

良ければフォローお願いしま〜す!!

☆FBはトップページのアイコンからアクセスできます☆

メッセージ頂けたら基本的には友達になりますので、
宜しくお願いしま〜す!!

Japan

East of Hiroshima

Music

盲目のドラマー Hiviki Sakai @Ryowa House charity concert

Concert

Oosedochishima live @大塚国際美術館

Musician

Shotaro Tanaka

Music

大瀬戸千嶋 CDジャケット / Oosedochishima CD Jacket

Profile

Astrologer Mina

20th Anniversary

Uno Madokoro @ 廣島書店

お仕事で気がついた3つのこと〜その③〜

Photo & Movie Blog Vol.59

【トップ写真】
博多屋さん表参道入り口

こんにちは。
iDS Studioの聖巴です。

お待たせしました、
いや、もう待ってないかも知れません、、ね。(笑)

次の映像制作が始まり、加えて写真業務などの
日々の忙殺からようやく記事を書く気力が戻ったので、

いよいよ、お仕事で気がついたことの連載3本目。
制作を終えて見えた今後の課題について書きます。

ん〜〜と、これはですね〜、
僕の未熟なところなので書いていいのやらですが、

後学として記事にしておこうかな。

映像を観て頂いた方が気がついたかどうかは
わかりませんが、

実は、今回の作品のシナリオには
タイムスリップの要素を組み込んでいまして、、

(何回か観てもらえると何となく気がついたはずw)

冒頭で着物の外国人女性が出てきて、
岩に落ちたもみじを拾うと、

シュンっと現代の博多屋店内に移動する。
そしてラストに再び同じ場所からもと居た過去に戻る。

ここがタイムスリップシーンです(笑)

なぜ、このシナリオにしたかというと、
博多屋さんは創業140年の老舗。

創業時は杓子問屋を営み、現代ではもみじ饅頭製造へ。

その歴史を文章などのストレートな表現で伝えるのでは
単純すぎるし、世界へ発信された時にセリフがあったら

字幕が必要なるので、多言語化するよりは、
極力映像のみ、視覚的な情報で構成しようと考えたからです。

そこで140年前というと、世は明治維新後の大正時代。
西洋文明がどっと日本に入ってきた頃ですね。

その時代と現代の世界をひとりの女性が、

タイムスリップをして宮島の歴史や風景に触れながら、
そして、戸惑いながらも博多屋にたどり着き、

現代を楽しみ過去へ戻る。

このようなストーリーの中で博多屋さんのPRをして
行きたいと企画をご提案しました。

先方のオッケーも出まして、さぁ制作進行です。
もうそこからが、

「大正時代の着物ってどんなやねん?」

「この時代の女性のヘアスタイルは?メイクは?」

「杓子製造も当時は手作業?」

「作業着も法被だった!!」

などなど、大正時代の世界観を表現するのに大騒ぎ(笑)

杓子工場
【写真】現存の杓子工場の親方に手彫りで演出してもらいました。

これ大正時代ならまだギリギリ写真などの資料もあるから
過去に遡れるけれど、江戸時代はやばいっすね。。

もう想像でしかないやん (笑)
あっ、絵はあるか。。

いや〜、映画製作者の方々の苦労と努力と想像力を
今回は片鱗だけですが、改めて理解することが出来ましたね。

僕なりに世界観を出すためのことは、やりきったつもりでした。

が、しかし〜〜、、、、
出来上がってみるとイマイチその世界観が足りない。。

な、、、なぜだ。。。。

答えとしては、女性ひとりで衣装やヘアスタイルなどのみで
世界観を出そうしたことが50点でした〜。。

例えば、
冒頭の着物シーンに、もし女性と大正時代の格好をした
エキストラの方々が数名で道を行き交ってくれていたら

その世界観はぐっと深まり伝わったと思います。

未熟だったのでここまでの思考に行きつかなかった。。(泣)

着物
【写真】このシーンにエキストラが歩いていると大正時代になったはず。。

以前、ご縁を頂き津田豊滋監督の現場の撮影助手の
お手伝いに行かせてもらった時にエキストラの数や動き方を

めちゃめちゃ熱く演出指導していたことが
自分でやってみることで改めて理解が深まりました。

エキストラって大事っすね(笑)

また着物が綺麗すぎるなどのご意見も頂きました。
その時代であればもう少し汚れていても良いはずだと。。

もちろん上記だけのことではないのですが、
今回は、昔の時代の表現を取り入れた作品を制作するにあたり、

世界観を表現すること、観てくれる方が入り込むために
必要だったことをたくさん学べること出来ましたよ。

時間にして、約3分半と短い作品ですが、
完成するまでにたくさんのドラマがありました。

楽しいことばかりではなく、苦しいこともありますが、
作品を作らせてもらっていくごとに、

それらは全て僕らの足跡として残って行くことが
嬉しいです。

そして、自分の作品を創ることの楽しさを
改めて感じ始めています。

今は前回の記事で少し触れた北アイルランドへの
平和プロジェクトを促進するための映像制作をしています。

撮影は一応すべて終わって、今は編集段階に、
こちらもまた後日公開したいと思っています。

最後まで読んでもらってありがとうございます。
次回も読んでもらえると嬉しいです。

それでは、

「今、この瞬間を大切に」

目の前にある日々を楽しんでいきましょう!!!

2020.3.10 (水) 山口聖巴

今回の映像作品はこちらから↓
〜宮島の、かたち。〜

博多屋さんのウェブはこちら↓
謹製もみじ饅頭 博多屋

☆ブログ定期的更新中☆

☆インスタグラムに写真作品をアップ中☆
[ Seiha Yamaguchi ] or [ iDS Studio ]で検索

良ければフォローお願いしま〜す!!

☆FBはトップページのアイコンからアクセスできます☆

メッセージ頂けたら基本的には友達になりますので、
宜しくお願いしま〜す!!