ひとつの物語から無数の視点へ――終戦の日に映画が伝えるメッセージ

写真 : 映画「オッペンハイマー」
iDS inc.Blog vol.185
こんにちは、アイ・ディ・エス 代表の聖巴です。
今回は、多角的な視点というお話。
今日からお盆休み明けで通常業務、
という方が多いのではないでしょうか?
お盆休みは、ゆっくりされましたか?
本日からアイ・ディ・エスも年末へ向けて再開しています。
日本のお盆期間中、8月15日は終戦記念日でした。
今年のお盆休みは時間もあったので、戦争に因んで以前から
気になっていた映画「オッペンハイマー」と、
ジブリ作品である「火垂るの墓」を視聴しました。

※こちらは文庫の表紙 (ネットから引用)

※金曜ロードショーで視聴 (ネットから引用)
「オッペンハイマー」は「原爆の父」と言われたアメリカの
物理学者であるオッペンハイマーの人生を描写した映画です。
彼はマンハッタン計画を実行するためにロスアラモスを作り、
リーダー的存在として原爆開発を指揮していきます。
当時はナチスがウランの核分裂を発見したことによる
対抗措置として、原爆開発を計画していくものの、
開発途中でナチスは崩壊。
原爆の矛先は日本へ向き、
8月6日、ウラン型のリトルボーイが広島へ。
8月9日、プルトニウム型のファットマンが長崎へ。
投下されることになります。
爆破実験「トリニティ実験」や、投下を検討し
決断していく場面も映画には描写されています。
投下後、オッペンハイマーは、全米からの賞賛、
栄光のヒーローに奉られますが、
原爆投下が正しい判断だったのかという声は当然あり
その狭間の罪悪感に苦悩をする日々、
そして、敵対組織からの反発に戦う人生が描かています。
アメリカ目線から描く映画なので、日本人の僕から観ると、
映画とはいえ、感想としてはやはり複雑な気持ちでした。
一方で、「火垂る墓」は、日本目線から描かれている映画。
何度も観てきた映画ですが、大人になって改めて観ると
清太や節子への感情も、他の人物や世間にもまた違った感じ方、
見方をしている自分がいました。
戦争を題材にしたエンタメ映画とはかけ離れた、
真実を伝える悲しい映画ですね。
「オッペンハイマー」の翌日に「火垂るの墓」を観たので
映画の中で起こる悲劇までの流れがよりわかってしまって、
色々と考えさせられました。
戦後80年、ミレニアム世代の僕たちでさえ、やや薄れてくる
第二次世界大戦のこと。
Z世代ではさらに加速しているでしょう。
「火垂るの墓」は子供と観ましたが、どうだったと聞くと
「怖かった」と一言。
それでいいと思います。戦争は怖いものです。
怖いから決して起こさないこと。
どちらが良い悪い、正しい正しくないでは、
必ず喧嘩になり、勝った方が結果として正義となってしまう。
大切にしたいのは、想像力をもち双方の視点から考え、
対話していくことではないかと個人的には思います。
そして、どちらがより楽しいのか?
で判断していけたらいいですね。
話しついでですが、先日、池上彰さんの番組で、
興味深い内容の放送がありました。
第二次世界大戦や終戦日をどう感じているか?
という質問を番組内では、世界中の人に
インタビューしていたのです。
日本 : 8月15日が終戦記念日
※戦争で犠牲になった人の御霊も供養している
ドイツ : 5月8日がドイツが降伏した終戦の日
※強制収容所ごとの解放記念日も設けている
イギリス : 5月8日が第2次世界大戦が終わった終戦日
※ヨーロッパでは太平洋戦争の認知はあまりない
アメリカ : 日本が降伏文書に調印した9月2日
※8月15日にアメリカ人が何か式典をすることはない
韓国 : 8月15日が光復節と呼ばれる祝日
※日本の支配から解放されたと言われる日
中国 : 日本が降伏文書に署名した翌日の9月3日
※抗日戦争勝利記念日とされている日
インド : イギリスからの独立記念日となる8月15日
※第二次世界大戦が終戦後にインドが独立した日
といったように、第二次世界大戦の記憶や印象、
そして終戦からその後について各国で違っていました。
それは戦勝国と敗戦国でも違いが見らると感じたので、
敗戦の原因として国の思想があったのでは?
というところに個人的にいきつき、
社会主義、共産主義、資本主義とは何か?
それはどんな社会構造を構築することになるのか?
そんなことを改めて想像してみています。
国民性や思想というテーマを多角的な視点で見るだけで
これほどまでの違いがあるのかと知ったことで、
興味を持ち始めています。
第二次世界大戦の終戦から80年。
同じ地球人として、地球の上に住んでいる以上、
一人ひとりが少しずつでも、お互いを知っていく
想像力と、多角的な視点や視野を持てると、
世の中はもっと素敵になるなと思っています。
今回は戦争が主題でしたが、
視点を変えて物事をみてみること。
日常生活でも仕事でも
大切な考え方な気がしています。
お仕事には関係ない話題でしたが、終戦記念日があったのと、
「オッペンハイマー」や「火垂るの墓」という映画を通して
感じたことでしたので、書かせてもらいました。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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2025.8.18
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