「今では語られなくなった、広島の“もうひとつの大祭”とは? フラワーフェスティバルを凌ぐ熱狂の記憶」

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写真 : 中道先生の著書 「古地図と歩く広島」

iDS inc.Blog vol.167

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こんにちは、アイ・ディ・エス 代表の聖巴です。


今回は宮島 管弦祭のお話の続き!!


前回の記事はこちらから↓



僕が宮島の管絃祭を訪ねたのは神道学博士の中道豪一先生の講演を聞きにいった
ことは前回に話してきました。

この方のお話が個人的にはとても面白く、広島県人でもトリビアなことが多かっ
たので、今回はブログでシェアしたいと思います。


かつて、嚴島管絃祭は広島県最大の祭りで、芸予諸島や四国の瀬戸内沿岸地域から
も人々が集う日だったそうで、

さらに、時を同じくして、広島県内各地の嚴島神社にまつわる場所で管絃祭が行わ
れてきたようです。


瀬戸内沿岸では、江田島、柏島、大崎上島、瀬戸田、向島、因島。


海だけじゃなく、県北山間部では船形の山車で海上神事を再現した


北広島町の「八重管絃祭」をはじめ、安芸高田市の吉田や八千代、向原


でも斎行されています。


そういえば、嚴島神社を至るところでよく見かけますが、これは全国各地に御神祭
が勧請(分霊をお迎えすること)されていたということだったんですね。


県内のみならず、山口県の周防大島町や、横浜中区羽衣町、兵庫県豊岡市城崎町、
北海道釧路市米町
などにも広がっているようです。


世界遺産という側面だけじゃなく、神事ごとに相当に深い部分があるのに驚きです。


ここまで全国的に広がっていった嚴島神社の御祭神を年に一度慰めてきたのが、
管絃祭。


その昔、この日は全国から広島へ願いと祈りが向けられていたのでしょうね。


広島県内では、この日は市内から各町の町民がこぞって御供船と呼ばれる船で本川
や京橋川から下り宮島へ参拝にいったと言われています。


その際、御供船(おともんぶね)の船尾に飾られたのが艫飾り(ともかざり)と呼ばれ
る刺繍で描かれた大きな幕で、これを町内の豪商達がお金を出して制作してド派手に
やり競い合っていたそうです。

※毎日新聞の記事の写真から引用しています


それを一目みようと、相当の数の町民達が集まって観覧していたそう。

現代のフラワーフェスティバルみたいなお祭りだったんでしょうね。

※ネットから引用しています。

↑画像のような雰囲気でめちゃめちゃ盛り上がっていたそうです。

※ネットから引用しています


近年、当時の艫飾り(ともかざり)が発見されたそうで、令和10年の完成の広島城閉場
記念館に飾られるそうです。


そんなことは梅雨知らず、伝承も少なく、広島ではあまり知られていない。

こんな歴史を知らないのは、なんだかもったいないなと思っています。


さらに、僕たち世代の広島ではすでに平和公園となっている場所。


ここは昔、誓願寺というお寺で、境内地にはい厳島大明神が祀られていたそうで、きっと
昔の管絃祭の日はここで酒盛りしてたんでしょうね!!

かつての平和公園はこんな状態だったようです。※ネットから引用しています。



こんな歴史や文化も戦争や原爆で断ち切られてしまっているので、まずそのことを知って、
自分なりに昔の記憶と向き合っていくことは大事だなと思えた講演でした。

中道先生は「古地図と歩く広島」という書籍も出版されていますのでご興味があれば、この
本を持って広島散策されてみてはいかがでしょうか?

※トップ写真の本です。


個人的に、歴史や文化というのは好きなテーマなのでこれから仕事に活かすためにも知見や
知識を追いかけていきたいところ。

カメラマンとしても、こういったことに限らず知らないで撮るのと知っていて撮るのでは、
写せるものが変わってきますし、知るほどに本質がわかり、表現の奥行きがでてくるものだと
思っているので、こういった学びはこれからも積極的に取り入れていこうと思います。


また何か面白そうなトピックはシェアしていきますね。



今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。


アイ・ディ・エスはお客様のファンづくりを応援します。


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2025.7.15

代表 山口 聖巴


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